1Password(ワンパスワード)、マイクロソフトとDropboxのパスワードマネージャー提供中止により、信頼できるツールとして浮上
パスワード管理ソリューションの大手プロバイダーである1Password(ワンパスワード)は、テクノロジー大手のMicrosoftとDropboxがパスワード管理機能の提供を終了し、デジタルセキュリティーへの懸念が高まっていると発表した。両社は、個人と企業の両方にパスワード管理サービスを提供し、認証情報の盗難防止に大きく貢献してきた。これらの機能の廃止により、ユーザーは潜在的なセキュリティー侵害の脅威にさらされることになる。
MicrosoftとDropboxは、パスワードマネージャーの提供終了の理由として、事業の合理化とコア製品・サービスへの注力の必要性を挙げている。Microsoft Microsoft Authenticatorは2025年8月に提供終了となり、保存されている全てのパスワードとアドレスはユーザーのMicrosoftアカウントに移行される。一方、Dropbox Passwordsは2025年10月28日に完全に終了する。ユーザーは、この日までにDropbox Passwordsからアカウントのログイン情報と支払いカードをエクスポートすることが推奨される。エクスポート後、全ての認証情報と支払いデータは削除される。
これらのパスワードマネージャーアプリの提供終了は、セキュリティー上の脅威が減少したことを意味するものではない。むしろ、認証情報の管理とセキュリティーの必要性はこれまで以上に高まっている。生成AIツールの台頭はサイバー犯罪の増加を招き、犯罪者はAIボットを用いてフィッシング攻撃を自動化し、個人情報を収集している。こうした巧妙なフィッシング詐欺のリスクを軽減するためには、専用のマネージャーによって管理される固有のパスワードとパスキーの使用が推奨される。
こうした状況を踏まえ、ユーザーには代替のパスワードマネージャーの導入が推奨される。プラットフォームに依存しないスタンドアロン型のパスワードマネージャーは、複数のデバイス、プラットフォーム、ブラウザー、アプリに対応しているため、推奨される。パスワードマネージャーを主要製品として提供する安定した企業のソリューションを選択することで、将来的にサービスが停止される心配がない。そのような企業の一つが1Passwordで、強力なパスワードの作成、認証情報やクレジットカードの管理、パスワードやクレジットカード情報の安全な共有など、幅広いサービスを提供している。
出典:1Password